整形外科

整形外科の手術治療

手術室では、高度無菌遮断予防策による徹底した感染症予防を施し、医療レベルの保持に努めています。

安心して手術を受けていただくため、手術前に麻酔科医師による診察があり、麻酔に関しての説明が行われます。また、担当する手術室看護師が手術室での麻酔や手術に際し不安に感じていることがないか等伺います。当日は、担当看護師が入室時から退室までの間、一貫して受け持ち、患者様への安全な環境作りに努めています。

大腿骨頚部骨折や橈骨遠位端骨折などを中心とした髄内釘やプレート&スクリューやを利用して骨折部を固定する手術や、変形性膝関節症、大腿骨顆部骨壊死症に対し、全人工膝関節置換術(TKA)、単顆置換型人工関節置換術(UKA)を行っています。また、股関節では人工骨頭挿入術(BHA)、全人工股関節置換術(THA)を行っています。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などに対し、内視鏡下のヘルニア摘出術、脊椎固定術、椎弓切除・形成術などを行っています。また、骨粗鬆症による圧迫骨折に対し、セメント治療法である経皮的バルーン椎体形成術も実施しています。骨折手術全般の他、手根管開放手術、ばね指等の日帰り手術も行っています。

大腿骨頚部骨折や橈骨遠位端骨折等は、臥床期間が長くなると全身的に様々な悪影響があることがわかっています。そのため、多少のリスクを許容してでも早期に手術を行い、早期離床、早期リハビリテーションを開始できるよう取り組んでいます。
脊椎の圧迫骨折も含め、高齢者の方が骨折した場合、骨の脆弱性が関わっていることが多いため、骨粗鬆症リエゾンチームのもと、骨粗鬆症に対する治療も積極的に行います。ご家族様のご理解とご協力が必要となります。