消化器外科

CVポート造設術

点滴のルート確保に困っていませんか?

1回で確実に穿刺できるので、点滴を始めるまでに何度も刺し直しをされることが無くなり治療をする意欲が持続します。点滴をしていない時は、埋め込み前とかわらない普段通り生活を送ることができ、お風呂に入ることもできますし、スポーツをすることもできます。 また、両腕を動かすことができるので、薬液投与中に本を読むこともできます。体内に埋め込んでいるので、施設や自宅で治療を行うことが可能となり、針の抜き刺しもご自身で行うことも可能です。栄養剤の注入や、抗がん剤の投与に使用します。

CVポートとは中心静脈カテーテルの一種で、従来はIVH (中心静脈栄養)と呼ばれていたもので、皮膚の下に埋め込んで薬剤や点滴を投与するために使用します。CVポートは、100円硬貨くらいの大きさのポート本体と薬剤を注入するカテーテルで構成されており、通常は、首や鎖骨の下の太い血管からカテーテルを挿入し、右または左の胸の皮膚の下に埋め込みます。カテーテル先端は、心臓近くの太い血管に留置されます。CVポートには、セプタムと呼ばれるシリコーンゴムがあり、ここに専用の針を刺して薬剤を投与します。薬剤はこのポート本体とカテーテルを通って血管内に投与されます。

【CVポート特徴】
ポートを皮下に埋め込むため、外見上目立ちにくく、カテーテルを自己抜去されることがないため、自宅で管理可能で入浴時のカテーテルの保護、ガーゼ交換が不要となります。テープかぶれや輸液漏れが少なく、ルート確保困難な患者でも速やかにルートが確保でき、採血・輸血も行えます。
手術は10分程度で、重篤な合併症は少ないとされています。

CVポートパンフレット